今年は釣果が好調なこともあって利根川で釣りされる会員さんが増えています。
利根川はアシやテトラ・ブッシュなどのストラクチャーに加えてタイダルリバーというファクターもあって楽しいフィールドです!
利根川に行かれる方は『川は曲がっているところは内側が浅くて外側が深い』という基本を理解した上で航行されていると思いますが、それでも座礁するケースは少なくありません。
先日も他のボートが前から走ってきたので避けるためにルール通りに右に舵を切ったところ、浅瀬に乗り上げてしまった事例が発生しました。
会員さんは『自分と同じようなことにならないよう、注意喚起を促すために写真を使ってください!』とのことでしたので掲載させていただきました。
幸い、砂と泥が交じり合った浅瀬だったのでボートや船外機にダメージはなく、なんとか引っ張り出すことができました。
場所は神崎大橋下流にあるインサイドベンド。
国土交通省が公開している利根川航行参考図を見ると・・・
浅いエリアであることがわかりますね。
利根川航行参考図は平成15年に測量された深浅図をベースに作成されています。
参照リンク:https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000093176.pdf
今から20年以上前のデータなので、その後の増水の影響や最近では2019年10月の台風19号の影響で浅瀬は参考図以上に浅く、広範囲になっている感覚です。
利根川航行参考図を見ていただくと判りますが、利根川は下流域は『川は曲がっているところは内側が浅くて外側が深い』という基本が通用しますが、中流から上流域には通用しないエリアがあります。
通称『木下の岩盤』多くの船外機が犠牲になっている有名エリアです
『木下の岩盤』は基本では深いはずの曲がっている川の外側が岩盤の劇浅エリアです。加えて内側には水中堤防が張り出していて、いわゆる『川の道』を航行しないと船外機のローワーユニットを飛ばしてしまいます・・・ (注:現時点で利根川航行参考図に記載がある、『水制の先端付近および浅瀬の先端部には浮標又は竹竿でマーキングされている』かどうかは、わからないので自らの責任において航行してください)
利根川航行参考図には冒頭に『船舶の航行は自らの責任において実施』と記載されていますが、それでも水中堤防や岩場・岩盤・浅瀬などの注意喚起など、参考になる記載が多いので利根川で釣りをされる方は参考にしてください。