パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)がアメリカで発表されたのが、現地時間の2023年3月3日なのでもうすぐ1年。
かなり遅くなりましたが、パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)をご購入いただいたお客様から『インプレに使ってください!』と嬉しいご提案をいただきましたのでいろいろとお伝えしたいと思います。前編は仕様のご紹介です。
1.ラインナップ
パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)は24Vでも36Vでも使えてシャフト長・カラー・内蔵振動子の有無との組み合わせで計12種類が発売されています。
- シャフト長:45インチ・52インチ・60インチの3種類
- カラー:ブラック・ホワイトの2種類
- 内蔵振動子:なし・ローランスのHDI振動子内蔵の2種類
2.サイズ
スペック上は45インチでもどこが45インチなのかハッキリしないのでモーターがマウントにしっかり収まるところで一番下まで下げた状態で実測してみました。
これはミンコタ ウルトレックス・ガーミン フォース・ローランス ゴーストとほぼ同じ長さでした。
3.マウント
パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)はマウントと本体が一体となって梱包されています。軽さがウリのひとつになっているので実測してみました。
結果はマウント・本体・ワイヤレスのペダルの合計が約26kg。それまで装着していたミンコタ ウルトレックス80-45インチは約30kg。ウルトレックス112-45インチだと約33kg、ローランス ゴースト47インチが約30kg、ガーミンのフォース47インチが約30kgですからGPSロック付きエレキでは最軽量となります。
もうひとつのウリが全体的に薄い(低い)ということ。
それまで装着していたミンコタ ウルトレックス80-45インチ
重ねてみると・・・
薄さ(低さ)が一目瞭然!前方の視認性がかなり向上するので『走り屋さん』にとっては魅力ある特徴だと思います。
マウントの取り付け穴は他メーカーとの互換性はなし。テンプレートが付属しますのでそのまま装着するなら新たに穴を開けることになります。
オプションのユニバーサル マウンティング プレートを用意すれば他メーカーの穴を利用して装着可能でパワーポールムーヴZR(MOVE ZR)の脱着も楽になります。
エレキの高さ調整はワンタッチロック。
最近のエレキのトレンドですね。
4.ヘッド
ヘッドは他メーカーと比べると圧倒的に小さいです。
ヘッドにはアンカーロックなどのインジケーターが付いてます。
ミンコタ ウルトレックスやガーミン フォースと同様にインナー・アウター構造ではないのでヘッドが左右に回る構造です。
5.モーター
モーターはパワーポール社が独自開発したブラシレスモーターを採用。
振動子付きのモーターにはローランスのHDI振動子(2Dとダウンイメージ)が内蔵されています。
パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)には2枚ブレードのプロペラが付属します。
6.ペダル
パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)のペダルはワイヤレスです。
大きさは長さ30cm・幅20cmでローランス ゴーストのペダルとほぼ同じ大きさなのでオフセットトレーには問題なく収まります。水平にした状態でのペダルの高さは11cm。僅かですが、他メーカーより低めです。
他メーカーとの大きな違いはGPSロックボタンがペダルにレイアウトされておらず、別の場所に配置できるワイヤレスボダンになっています。
別にすることでフットペダルを操作する際に間違って押してしまう誤爆を防止できるようになっています。また、ペダルの踏み心地やペダル位置と進行方向の調整はアプリでコントロールできます。
ちなみに他メーカーの多くがペダルにインジケーターを配置していますが、 パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)は別の個体になっていて任意の位置に配置できるようになっています。
今回は魚探のマウントに配置しました。
7.魚探との連携
パワーポールムーヴZR(MOVE ZR)はローランスのGPS魚探と連携、航跡やウェイポイントに向かって自動航行できます。
連携できるローランスのモデルはHDS PRO・HDS LIVE・HDS Carbon・Elite FSシリーズです。
最後発モデルだけあって他メーカーにはない特徴が散見されるパワーポールムーヴZR(MOVE ZR)。次回は実際の使用感などをご紹介させていただきます。お楽しみに!