4月に茨城県の新利根川で開催されたU30ドリームトーナメント。
先週末、山口県の小野湖で開催されたTOP50第2戦。
どちらの戦いもエレキ戦。エレキやバッテリーシステムをどう組み立てて試合に臨むのか!も重要なポイントになる難しい戦いになります。
TOP50の選手は経験値が高い選手が多いこともあって見学に行った初日にトラブルで帰着遅れになった選手はいませんでした。
一方、U30ドリームトーナメントでは初日にエレキやバッテリーのトラブルで帰着遅れになった選手が数名いました。
若い選手は熱い思いと勢いでエレキをMAXに近いスピードで踏んでしまうからかな!?と思ったので参考になるデータを調べて可視化してみました。
とあるエレキメーカーが公開していたスロットルレベルと消費電流・推力の関係数値をグラフ化しました。
まず、スロットルレベルと消費電流(A)の関係を見てみましょう。
このグラフから見えてくるのは・・・
- 24Vのエレキより36Vのエレキのほうが消費電流が少ない
- スロットルレベルと消費電流の関係は正比例ではなく、二次曲線を描く
- スロットルレベルが60%を超えたあたりから消費電力が急上昇する
ということです。レンタルボートでよく使われる24Vのエレキだとスロットルレベルを80%で走行すると時間あたり40Aを消費します。鉛バッテリーだと2時間ちょっとしか走行できない消費量です。
次にスロットルレベルと推力の関係を見てみましょう。
このグラフから見えてくるのは・・・
- スロットルレベルと推力の関係は正比例ではなく、二次曲線を描く
- スロットルレベル70%を超えたあたりから推力が上昇する
ということです。いつもお世話になっているエレキの修理屋さんから聞いた『エレキを壊さないように使うならMAX7割ぐらいのスピードに抑えるのが良いですよ』 という言葉通りのグラフになっていました。
エレキメーカーが公開していた数値はおそらく鉛バッテリーを使用した時のデータだと思います。最近のトレンドであるリチウムイオンバッテリーの中には24Vや36Vと記載があるものの実際にはその数値を上回るバッテリーがあります。これらのバッテリーを使用するとグラフにある数値以上の推力が出ますのでご注意ください。
結論としては長距離移動する時はエレキにもバッテリーにも優しい60から70%ぐらいのスピード(スロットルレベル)がお勧め!ということだと思います。
ちなみに『ブラシレスのエレキは焼けない』と思っている方も多いと思いますが(実は自分も思っていました・・・)、無理をするとアーマーチュアコイルが焼けます。
いずれにしても無理は禁物!ということだと思います。
エレキやバッテリーを含むレンタルボートアイテムに関してお問い合わせやご相談がございましたらハーツカスタムの秋葉(080-4119-8802)までお気軽にご連絡くださいませ。