レンタルボートユーザーを中心にシェアが拡大しているリチウムイオンバッテリー。
バスボートにおいてもGPS魚探やライブ系振動子の搭載数によっては鉛バッテリーでは容量不足となるケースがあり、解決策としてリチウムイオンバッテリーを搭載することが徐々に増えてきています。
当店では船検のあるバスボートをメインに商売していますので『船検承認』または『船検条件承認』のリチウムイオンバッテリーのみを販売しています。現時点で販売しているのは下記3メーカーのバッテリーです。
- エヴォルテックジャパンさんのEVOTEC(エヴォテック)
- プロショップオオツカさんのリチビー(Lithi-B)
- ボブズマシンジャパンリミテッドさんのインパルスリチウム
それまで船検非対応だったリチウムイオンバッテリーをバスボートに搭載することをユーザーの判断に委ねる状況を良しとせず、ファーストペンギンとして日本初の『船検承認』を得るためにご尽力されたエヴォルテックジャパンさんには尊敬の念に堪えません。エヴォルテックジャパンさんの情報発信を拝見すると現状に満足することなく、もっと良いバッテリーを開発するんだ!という気迫が感じられますね。
エヴォルテックジャパンさんが『船検承認』という風穴を開けたことで流れが変わったようで 『船検条件承認』という判断が生まれました。
『船検条件承認』とは次の内容を守ることを条件に使用を認めるというものです。
- リチウムイオンバッテリーはエレキや魚探の電源としては使用可能で船外機始動用(いわゆるクランキングバッテリー)には使用不可
- リチウムイオンバッテリーは必ず船外で充電を行うこと
リチウムイオンバッテリーといえばテレビで発熱や発火・爆発している動画を面白おかしく取り上げることが多くて危険なイメージをお持ちの方が多いと思います。プロショップオオツカさんはそのようなネガティブなイメージを払しょくするためにリチウムイオンバッテリーの種類の違いや実験動画、使用実例やメリットなどの情報発信を積極的に行い、リチウムイオンバッテリーのイメージ向上に多大な貢献をされたと思います。おそらくボート用のリチウムイオンバッテリーとして日本で最も売れているのがリチビー(Lithi-B)でしょう。
アメリカで最も売れているバスボート用リチウムイオンバッテリーのひとつであるインパルスリチウム、最大の特徴はバッテリーの残量や電圧などをアプリで確認できること!アメリカではブランドン・パラニュークなどの多くの選手をサポート。日本でも発信力のある選手を積極的にサポートすることで認知度が向上しています。何よりボブズマシンジャパンリミテッドさん自らバスボートやエレキに関係するお店に出向いてインパルスリチウムを売り込み、販路を開拓していることがシェアを伸ばしている最大の要因だと思います。
リチウムイオンバッテリーと言えば、レンジャーZ520RやZ521Rは標準でリチウムイオンバッテリーが搭載される仕様になっていてオンボートチャージャーもリチウムイオンバッテリー対応が標準装備されています。
同じグループであるトラッカーマリンの
リチウムイオンバッテリーが搭載されてます
さすがレンジャー!と言いたくなるのがジャンプスターターも標準装備していること。
レンジャー社が選んだのはNOCOのジャンプスターターGB40
エレキ用のバッテリーを24Vや36Vのリチウムイオンバッテリーに変更すると12Vのクランキングバッテリーが弱って船外機が始動しないトラブルが発生した時にエレキ用のバッテリーと取り換えて始動させるといった対応ができません。
NOCOのジャンプスターターGB40は当店でも重宝していて自動車にはもちろん、船外機の始動にも使える優れもの。レンジャー社は非常用としてNOCOのジャンプスターターGB40を標準装備にしたのでしょう。エレキ用にリチウムイオンバッテリーを搭載している方やこれから搭載しようと思っている方で予備のクランキングバッテリーを搭載しないのであれば、持っていても損はないアイテムです。
バスボートにリチウムイオンバッテリーを搭載するためにはレンタルボートと違っていろいろと気を使う必要があります。また、メーカー&モデルごとに特徴がありますので搭載目的や使用環境などに応じて選択することをお勧めします。お問い合わせいただければお客様のニーズに合ったリチウムイオンバッテリーやシステム構築をご提案させていただきますのでお気軽にご相談くださいませ。
【注意事項】
当店駐艇場にはボートからバッテリーを降ろさずに充電できるコンセント会員という有料サービスがありますが、『船検条件承認』の順守のためリチウムイオンバッテリーは充電できません。その都度、ご自宅や宿泊先に持って帰って充電することになりますのでよろしくお願いいたします。