B.A.S.S.サイトに掲載されたエリートプロが乗るバスボートの写真からいろいろと調べてみましたシリーズ。最終回はトローリングモーターほかです(写真はB.A.S.S.サイトから拝借させていただきました)。
まず、トローリングモーターから。前回、調べた2018年はミンコタのウルトレックス旋風が吹き荒れていてモーターガイドの看板プロだったケビンバンダムがミンコタに移籍したことが大きな話題となりました。
あれから4年。一番多かったのはミンコタのウルトレックスで39艇に搭載されていました。
2018年は85艇が搭載していたので半減以下。大きくシェアを落としました。理由は24艇が搭載していたローランスのゴーストと21艇が搭載していたガーミンのフォースの存在でしょう。
2018年時点でGPS魚探メーカーがトローリングモーターを発売することはあくまで噂レベルでしたし、ましてここまでシェアを伸ばしてくるなんて想像もできませんでした。
モーターガイドのツアープロは8艇が搭載していました。
発売が他メーカーに遅れをとってしまったことやGPSロック付きトローリングモーターはGPS魚探との親和性が高いだけにGPS魚探を持たないモーターガイドと単独契約しているプロが少ないのが要因ですかね。
ちなみに発売が噂されているパワーポールのトローリングモーターを搭載しているボートはありませんでした。
次にシャローアンカーです。シャローアンカーと言えばパワーポール!一強状態は変わらず、74艇が搭載していました。
ミンコタから昨年リリースされたラプターは17艇が搭載していました。
ラプターと同じミンコタから発売されているタロンを搭載しているのは2艇。
2018年の時は13艇がタロンを搭載していたので契約または本人の希望でミンコタのシャローアンカーを使うプロの多くがラプターをリクエストしたと思われます。スキーターの標準装備がパワーポールからラプターに変わったのも要因のひとつだと思われます。
ちなみにスキーターのパッケージはヤマハSHO+ウルトレックス+ラプターですが、エリートプロが乗るスキーターを見る限り、コンプリートしているスキーターは意外と少ないです。
エリートプロは個々に契約していることからこんな組み合わせで乗ることができるのでしょうが、バスボート市場はそう簡単ではありません。
昨年、ローランスはレンジャー・トライトン・ナイトロを擁するホワイトリバーマリングループと契約してパッケージモデルにはローランスのGPS魚探とゴーストが標準装備されることになったと発表しています。
また、以前はヤマハ船外機との組み合わせも販売していたレンジャー・トライトンはマーキュリー船外機のみのパッケージになりました。
スキーターは2018年までローランスのGPS魚探がパッケージされていましたが、2019年以降はハミンバードになりました。2022年モデルからシャローアンカーをラプターにしたことでハミンバードとミンコタを傘下に置くジョンソンアウトドアーズとの関係性が強化されたのでは!?と想像します。もちろん、エンジンはヤマハ船外機のみです。
今やボートメーカーのシェア争いというより、船外機・GPS魚探・トローリングモーターメーカーを巻き込んだシェア争いになっていますね。
3月にはサウスカロライナ州のハートウェルでクラシックが開催されます。同時開催されるクラシックEXPOではバスボートを含むいろいろなニューモデルが発表されると思います。可能な限り、情報を拾い集めてお伝えしますのでお楽しみに。