ライブスコープでとらえた魚を狙って釣る『ライブサイト 』という言葉まで生まれました。今ではローランスからアクティブターゲット、ハミンバードからメガライブという同類の振動子が発売されてどこのメーカーのユーザーであっても『ライブサイト』が可能になりました。
ライブスコープなどのライブ系振動子は振動子前方の水中を縦に切ったようなライブ映像を見ることができます。
この特徴を生かした使い方のひとつにサイドライブスコープがあります。まずは次の動画をご覧ください。
この動画はとある橋脚を当店のサポートプロである早野剛史選手がボートのトランサムに装着したサイドイメージとエレキに装着したライブスコープをボートの進行方向の真横に向けてエンジンでアイドリング走行して撮ったものです。
※前後の魚探をネットワークしてコンソールの魚探でライブスコープとサイドイメージの映像を同時表示できる設定をしていることが前提になります
あらかじめお伝えしておくと動画ではライブスコープ映像にブッシュが映るのとサイドイメージ映像にブッシュが映るタイミングがずれています。これは先にライブスコープが障害物を捉えて遅れてサイドイメージが捉えることでタイムラグが発生するからです。
動画を見ていただけると判ると思いますが、ライブスコープの映像では背の高いブッシュが橋脚に引っ掛かっているのが一目瞭然。
サイドイメージの画像はバードビュー、つまり上から見た映像なのでブッシュが引っ掛かっているのかどうかやブッシュの高さがわかりづらいです。
魚探を使いこなしている方なら横に広がる影の出方でブッシュの高さを判断しますが、サイドライブスコープなら簡単に判断できます。
ライブスコープをボートの進行方向の真横に向けて見ていくとブレイクの角度の変化、ウィードや岩などの高さはもちろん、ベイトの有無やポジションも判りやすくなります。次の動画をご覧ください。
ライブスコープではハッキリわかるベイトの群れや大群。
ベイトはサイドイメージ映像では白っぽく映ってますね。しかし、上からの映像ですからベイトが中層に浮いているかどうかはわかりません。
魚探に慣れればベイトかどうか判別できるようになるのでしょうが、感度調整などの設定が難しそうです。そう考えるとサイドライブスコープは大きな武器になりますね。
サイドイメージ映像とライブスコープ映像とのタイムラグが気になる方はライブスコープの振動子をトランサムに設置することで解決できます。
振動子の費用や消費電力の問題がありますから、まずはエレキを降ろしたままライブスコープとサイドイメージ映像を同時に表示するところから始めるのが良いと思います。
注意点としては魚探に映るライブスコープの映像は右側を向きます。ライブスコープを左側に向けても右を向いた映像になりますのでボートの右舷側のみをサーチするとイメージしやすいと思います。あと、くれぐれもエレキを降ろしたままプレーニングしないようにお気を付けください。
レンタルボートユーザーの場合、動力源であるエレキにライブスコープを設置しているとサイドライブスコープができません。ライブソナーポールマウントやシューティングナビゲーターなどにライブスコープを設置してボートの進行方向とは別の方向にライブスコープの振動子を向けることで可能になります。
ライブソナーポールマウント:https://heartsselect.shop-pro.jp/?pid=161049882
シューティングナビゲーター:https://heartsselect.shop-pro.jp/?pid=159529872
当店サポートの千田隆喜選手は通称『Gシステム』(中古エレキのモーターレス)にライブスコープを設置してサイドライブスコープを実践しています。
超効率的なバスの探し方???? pic.twitter.com/Ocyay5A1fp
— 千田隆喜 (@takaki_0706) December 9, 2021
ライブスコープなどのライブ系振動子は決して安くありません。導入したからにはいろいろな方法で使い倒してみてくださいね。