GPSロック付きのトローリングモーター最後発の発売となったモーターガイドのツアープロ(Tour Pro)。ツアープロが発表されたのは2019年7月のICAST2019。
かなりの時間が掛かりましたが、まもなく日本で発売されます。
今回、モーターガイドの日本代理店である谷山商事さんのご厚意でツアープロのTR Pro 82デモ機をお借りすることができましたのでいろいろとお伝えしたいと思います。前編は仕様のご紹介です。
1.ラインアップ
ツアープロは24V仕様のTR Pro 82と36V仕様のTR Pro 109の2種類。シャフト長と振動子内蔵との組み合わせで計5種類が発売されます。
- TR Pro 82-36" GPS (36インチモデル)
- TR Pro 82-45" GPS (45インチモデル)
- TR Pro 109-45" GPS (45インチモデル)
- TR Pro 82-45" GPS SNR (45インチ振動子内蔵モデル)
- TR Pro 109-45" GPS SNR (45インチ振動子内蔵モデル)
2.サイズ
スペック上は45インチのシャフト長ですが、どこが45インチなのかハッキリしないのでモーターがマウントにしっかり収まるところで一番下まで下げた状態で実測してみました。
写真のようにマウントの中央からモーターの付け根までを測定したところ、他メーカーより少し短めの約98cm(38.5インチ)でした。
3.マウント
ツアープロのマウントにはモーターガイド初の油圧ダンパーを搭載。『ゼロGリフトアシストシステム』と言うだけあって他メーカーと比べても軽い力で揚げ降ろしできます。また、ブルドックロッキングラッチシステムにより揚げ降ろし用のケーブルが切れても手動で簡単に揚げ降ろしできます。
シャフトの高さを調整するノブはワンタッチロック仕様で簡単に開け閉めができるようになっています。
本体との取り付けはボルト2本。一人でも作業できるレベルです。
マウントはメタル製。『360°ブレイクアウェイマウント』と称した360°全方向からの衝撃を吸収できるよう設計されています。
赤く塗装されているのがカッコいい!
ツアープロにはスタビライザーと振動子の配線を隠すことができるカバーが標準装備されています。
借り物なのでスタビライザーはカットしてません・・・
配線カバー
4.ヘッド
ツアープロはローランスのGHOST(ゴースト)と同様、ヘッドに駆動モーターが内蔵されていているので他メーカーのようにヘッド自体がクルクルと回ることがありません。向いている方向は赤色のインジケーターで確認します。シャフトもインナー・アウターに分かれているので違和感なく操作できます。
5.モーター
モーターはX5と同じだと思います。
振動子内蔵モデルは2Dの83/200kHzに加えて455/800kHzにも対応。ローランス・ハミンバード・ガーミン魚探が利用できます。
ツアープロには新設計されたKATANAプロップが標準装備。NASAとマーキュリーのテクノロジーを融合、最大30%のバッテリー消耗を軽減したプロペラだそうです。
6. ペダル
ツアープロは『THE TOUR IS BACK』と言うだけあってノーフレックスメタルフットペダルが復活!大きさは長さ31cm×幅23cmでほとんどのオフセットトレーに収まる大きさとなってます。
また、ツアープロはケーブルステアリング方式を採用。ピンポイントGPSアンカー用のモーターが起動していなくてもフットペダルで動かすことができます。
踏んだ時の硬さは付属するリモコンで5段階で調整が可能。他メーカーのモデルにはない機能ですね。
旧ツアー愛用者にとっては思わず『この感じだよ!』と言っちゃう踏み心地です。
7.魚探との連携
ツアープロはNMEA2000ネットワークでローランスと連携が可能です。対象モデルは以下の通りです。
- HDS GEN2 TOUCHシリーズ
- HDS GEN2シリーズ
- HDS GEN3シリーズ
- HDS CARBONシリーズ
- HDS LIVEシリーズ
- ELITE Tiシリーズ
- ELITE Ti2シリーズ
- ELITE FS シリーズ
左サイドにメニューが表示され、ツアープロの操作やナビゲーションが可能です。
奇をてらうとなく、今までのトローリングモーターの延長線を狙った感じがするモーターガイドのツアープロ。次回は実際の使用感などをご紹介させていただきます。お楽しみに!