最終回となる後編では気になるところについてお伝えします。
1. 振動子の外付け装着は難儀!
GHOST(ゴースト)はブラシレスモーターです。魚探のノイズにお困りの方も注目されているエレキだと思います。
写真を見て頂けると判ると思いますが、GHOST(ゴースト)のモーターはとても小さいです。円筒状のモーター部が短く、シャフトやスゲクもモーター(円筒)部の中央寄りなので振動子を外付けしづらい構造です。実際にローランスのトータルスキャン振動子を装着したJ-SPECのプロテクターをあててみると・・・
前側のパーカークランプが円すい部に掛かってしまい、強く締め付けると滑ってしまう可能性があります。モーター自体が短いので従来のエレキより長く飛び出てしまいます。
短めのプロテクターに装着したホンデックスHE-9000振動子をあててみても・・・
前側のパーカークランプが掛けづらいですね。モーターの先には凹部もあるので振動子を外付けするにはちょっと難儀しそうです。ローランスには振動子が埋め込まれていなくて円筒部が長いノーズコーンを発売して欲しいですね。
2.ヘッドがちょっと高い!
GHOST(ゴースト)はヘッドにモーターが内蔵されていて見た目も二段重ねになっています。結果的に従来のエレキと比べてヘッドが高いところに位置します。アンカー機能付きのエレキの中で一番背が高いです。なのでシャローを攻めるためにシャフトを上にあげるとサイドキャストする際に邪魔に感じることがあるかもしれません。
3.リモコンがない!
GHOST(ゴースト)にはリモコンが付属しません。フットペダルにあるスイッチの設定などはネットワークしたローランス魚探で行うことになります。ローランス魚探がなくてもそのまま使うことはできますが、持っている機能を使いこなすためにはローランス魚探(HDS LIVEシリーズ・HDS Carbonシリーズ・Elite Ti2シリーズ)が必須となります。
4. 魚探との連携は今のところ不明!
項目3.でローランス魚探が必須と書きましたが、このブログを書いている段階ではローランス魚探にGHOST(ゴースト)を操作するソフトが入っていません・・・なのでどんな連携ができるのか不明です。ローランス日本代理店のOUTBREAKさんによると2月中1月下旬にはアップデートソフトが配信される予定とのこと。配信され次第、試して当ブログでお知らせしますね。
5. 降ろさないと動かない!
GHOST(ゴースト)はエレキ本体を降ろさないとペダルを踏んでもプロペラは動きません。
出船前にプロペラが動くかどうか、確認するには写真のような角度まで降ろすしかありません。電源が入っているかどうかの確認はフットペダルにあるスイッチを押してブルーライトが点灯するかどうかで確認できます。
6. 手動では動かせない!?
自動でモーターの収納角度を調整してくれるGHOST(ゴースト)ですが、何らかの原因で故障した場合、マウントに対してモーターが収まらないような角度だと本体を上げることができないのでは!?と心配しましたが、電源を切った上でインナーシャフトを持って力を掛けるとゆっくり回ります。
7.コンフォートロールには入らない!?
オフセットトレーの一番人気だったコンフォートロール。GHOST(ゴースト)のペダルはケーブルの付け根が干渉してしまいます。
今回は下駄(厚み20mmのアルミ棒)を履かせて干渉を回避することで違和感なく操作できました。
8.全体的に大きい!
ヘッドが大きいこともあって他メーカーと同様、従来のエレキが付いていた位置に装着するとボートの外側に飛び出します。なのでボートカバーもキッチリと掛からなくなる可能性があります。
バンブルビーではかなり飛び出ました・・・
3回に分けてご紹介しましたローランスのトローリングモーターGHOST(ゴースト)、いかがだったでしょうか?
先行している2社のエレキと違う特徴もあって、どのエレキを選ぶか悩んでいる方も多いと思います。当店にはローランスGHOST(ゴースト)が装着されたデモ艇がありますので実際に体感したい方はお気軽に0299-77-9212までご連絡ください。