後編では気になるところにについてご紹介いたします。
1.振動子の取り外しが大変!
FORCE(フォース)には標準でメガイメージ振動子GT54UHD-TMがモーター部に内蔵されており、振動子のケーブルはシャフトの中を通ってます。なので振動子を交換する際にはモーターとシャフトを分離、ヘッドも開ける必要があります。時間にして2時間程度の作業になります。
エレキヘッドからシャフト内を振動子ケーブルが通ってます
他社製の振動子を取り付けるには振動子の埋め込みスペースのないノーズコーンに交換する必要があるので振動子の取り外し工賃やノーズコーン代が掛かることになります。
FORCE(フォース)は魚探画面に発生するノイズでお悩みの方にお勧めなブラシレスモーターを採用しているだけに振動子がないFORCE(フォース)の発売に期待ですね。
2.エレキ本体とマウントの脱着はちょっと大変!
他社のトローリングモーターはネジ1本やノブ1個で止まっていて脱着が容易ですが、FORCE(フォース)はエレキ本体とマウントを2本の太いシャフトで止めるので取り付けは簡単ではありません。一人でもできますが、二人で作業するレベルです。
また、エレキ本体から出た電源ケーブルと振動子ケーブルがマウント内のガイドを通っているのでワンタッチで交換できる構造にはなっていません。
3. 降ろさないと動かない!
FORCE(フォース)はエレキ本体を降ろさないとペダルを踏んでもプロペラは動きません。
出船前にプロペラが動くかどうか、確認するには写真のような角度まで降ろすしかありません。電源が入っているかどうかの確認はフットスイッチを押してアラームが鳴るか否かで判断できます。
4. 手動では動かせない!?
自動でモーターの収納角度を調整してくれるFORCE(フォース)ですが、何らかの原因で故障した場合、マウントに対してモーターが収まらないような角度だと本体を上げることができないのでは!?と心配しましたが、ヘッド部を両手で持って力を掛けるとゆっくり回ります。
5. コンフォートロールに入らない!?
オフセットトレーの一番人気だったコンフォートロール。FORCE(フォース)のペダルはピッタリか!?と思いきや、ほんの少し斜めになってしまいます。
しかし、他社と違ってワイヤレスなのでケーブルが干渉することがありません。ちょっとした下駄を履かせることで使うことはできると思います。
6. クイックドローの等深線との連携はできない!
ガーミン魚探と言えばQUICKDRAW CONTOURS(クイックドローコンターズ)という自動等深線作図機能が有名ですが、現状ではFORCE(フォース)とガーミン魚探を連携した際にクイックドローで作図した等深線上を自動で航行する機能はありません。
他社には作図した等深線上を自動航行する機能があるモデルもありますので今後に期待ですね。
7.シャフトが少し長い!
FORCE(フォース)のシャフト長は50インチ57インチの2種類。他社に比べて長めの設定です。ボートの大きさやエレキマウントの取り付け角度によってはエレキのヘッドがボートの外に飛び出す可能性があります。
乾舷の低いボートに装着するならシャフトカットも一考ですね。
3回に分けてご紹介しましたガーミンのトローリングモーターFORCE(フォース)、いかがだったでしょうか?
今冬にはローランスのトローリングモーターGHOST(ゴースト)が、来春にはモーターガイドのトローリングモーターツアープロ(Tour Pro)が発売されます。また、意外なメーカーからトーリングモーターが発売されるとの噂も。今後、ますます過熱するトローリングモーター市場から目が離せませんね!
当店にはガーミンFORCE(フォース)が装着されたデモ艇があります。体感したい方はお気軽に魚探担当の高橋(TEL:090-3470-1858)までご連絡ください。
もご覧下さいませ!