測位精度向上が期待されてる日本版GPS衛星みちびき(以下QZSS)の運用が始まり、GPS魚探への対応も進む中、ローランス魚探の正規輸入総代理店であるジムクオーツ様から、QZSS対応の外部アンテナ「IKKI-QZ」が発売されました。
比較するアンテナの仕様・スペックは以下の通りです。
- 内蔵アンテナ:WAAS補正対応、16チャンネル、
- Point-1:WASS補正対応、32チャンネル、へディングセンサー内蔵、NMEA2000接続
- IKKI-QZ :WASS補正対応、66チャンネル、QZSS受信対応 、NMEA0183接続
検証その1.定点での位置情報の安定度
アンテナが違うローランス魚探を並べ、15分間置いた状態で位置情報の安定度を航跡の振れで確認してみました。
内蔵アンテナ
停止してるにも関わらず航跡が大きくブレており、最大5m程度のズレが発生しました。
Point-1
内蔵アンテナに比べると航跡のブレが小さいですね。2m程度のズレが発生しました。
IKKi-QZ
他のアンテナに比べると非常に安定していてズレは1m程度でした。
検証その2.移動時の測位性能
ローランス魚探専用デモ艇!?(台車)に魚探3台を積み、まっすぐに引かれた20mのラインに沿ってゆっくり移動させ、航跡の状態を確認しました。
内蔵アンテナ
検証その1の結果から予想はできましたが、ラインに沿ってほぼ真っ直ぐ移動したにもかかわらず、航跡がブレてしまってます。
Point-1
緑のラインが航跡です。スタート時に少しブレていますが、すぐに修正されて台車の動きと同じように真っ直ぐな航跡を表示しました。
IKKI-QZ
ブレることなく台車の動き通りに真っ直ぐな航跡を表示しました。
検証その3.ウェイポイントへ再進入する時の測位精度
緑のコーンの横でそれぞれの魚探に位置情報をマーキング。次に魚探を乗せた台車を20mほど移動させて、再び緑のコーンの横に戻って自船マークとウェイポイントのズレがあるかどうか確認しました。
内蔵アンテナ
移動前にマーキングしたウェイポイントに対して3m程度のズレが発生しました。
Point-1
内蔵アンテナより近くなりましたが、ウェイポイントに対して2m程度のズレが発生しました。
IKKI-QZ
ウェイポイントに対して1m程度のズレが発生したものの一番精度が高い結果となりました。
以上の検証結果から外部アンテナはGPS測位性能を飛躍的に向上させるアイテムであること、QZSSを受信することでその精度がより向上することが判りました。将来的にはヘディングセンサー付き外部アンテナPoint-1でもQZSSが受信できるようになるそうです。
今まで外部アンテナの有効性は理解できているけど予算の関係でPoint-1はバウかリアにひとつだけという方が多いと思います。検証結果が示す通り、内部アンテナはズレが大きいのでPoint-1が設置されていない側にIKKI-QZを設置すると大きな効果が得られると思います。また、IKKI-QZにはヘディングセンサーが内蔵されていないので磁場の影響を受けません。エンジンやエレキから発生する磁場の影響を考慮することなく、振動子に近い位置に設置できるのも利点ですね。
また、ローランス魚探に外部アンテナを装着していないレンタルボートユーザーの方は是非、、IKKI-QZを装着して頂きたいですね。入力したポイントへのアプローチの精度が格段に向上しますよ。
現在、みちびき運用を記念して「ローランスみちびきキャンペーン」と称してIKKI-QZをもれなくプレゼントするキャンペーンを行っております。ローランス魚探のご購入を検討されてる方には大変お得なキャンペーンとなっておりますので、是非ご検討くださいませ。
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