オーナー様から少しでも立ち上がりを速くしたいと要望がありました。プレーニング前にエンジンが過回転し水を噛まない状態が出ていました。プロペラのピッチを変える方法もありますが、とても高価ですので・・・。
最近のマーキュリーのプロペラ(テンペスト・トロフィーなど)には、PVS(パフォーマンスベントシステム)が装備されていて、ベントホールに写真右からソリッド・スモール・ミディアム・ラージのプラグを選び、プロペラブレードに当たるエアーの調整をして、最良の立ち上がり(トップスピードは変わりません)を得られるようになっています。
オーナ様にはラージが着けられていました。
立ち上がる時に過回転するのは、ブレードにエアーが当たり過ぎているので、エアーを当てない様にソリッドを選択しました。オーナー様に結果を聞くと、大幅に立ち上がりが速くなり、大満足との事でした。
今回はプロペラブレードにエアーを当てない方向に調整しましたが、ボート・エンジン・プロペラのセッティングにより、逆の選択の方が立ち上がりが改善する場合もありますので、お悩みの方はぜひ一度ご相談下さい。